・作品概要
私の生まれる前、村は戦場でした。戦後、村をはじめ島々、南西諸島全域が軍事的支配に置かれ、講和条約の国の独立と引き換えに切り離され民族の危機に陥りました。27年間の民衆の闘いは、国の同胞の多大な支援もあり、祖国復帰を果たすことになりました。あれから半世紀が経ちました。地図に宿したシダ植物の影。この作品は侵略者の地図を借り、地にある緑を介して表現者である私が託すものです。愛知で過ごし沖縄に戻り26年後に制作したものです。
・作品制作年
2011年
・作品サイズ
イメージサイズ 60cm×90cm シートサイズ 1090cm×80cm (アクリルボックス額仕立て) 5kg
・素材
ハーネミューレ紙、近江雁皮 / 腐蝕銅版画 雁皮刷り
・作者プロフィール
1961年 沖縄県読谷村生まれ
1983年 琉球大学卒業
1985年 愛知県立芸術大学大学院油画修了
1989年 沖縄県立芸術大学絵画専攻 専任助手、以降は講師、准教授を経て教授、現在に至る。